お客様の要望で今回は
『リンス・トリートメント・コンディショナー』の違いです!
意外と知られているようで知られていないのが、リンスとトリートメントとコンディショナーの違いです。
最近は、リンスより「コンディショナー」っていう名前をよく聞きますが、どんなものかなあ?って疑問に思っている人は多いと思います。
まず、リンスとトリートメントの基本的な違いについてまとめてみましょう。
リンス・・・・ 髪の表面を油分でカバーし、シャンプーの後の髪のきしみを防いで、手ざわりをよくすることができる。
静電気の防止。
また、髪の水分の蒸発をおさえることができる。
しかし、毛髪の内部には作用しない。
トリートメント・・・・リンスと同じ効果があり、さらに毛髪の内部にまで、タンパク質成分が浸透できるので、ダメージ部分に栄養を補給する事ができる。
コンディショナー・・・・髪の表面をカバーするという点では、リンスに近いけど、リンスよりも髪の表面のコンディションを整える力が強いものと考えて下さい。
昔は、洗浄力の強いシャンプーしかなかったので、洗い上がりがゴワゴワしている髪を、しっとりさせるためにリンスが必要でした。
しかし現在では、シャンプーもマイルド成分を含んでいるものが多くなって、リンスが本来持っていた働きは、だんだん必要ではなくなってきたようです。
そしてそのかわりに、リンスのように髪の表面を保護しつつも、それにプラスして、洗い上がりの髪に、しなやかさやコシを加える力などをも合わせて持っているコンディショナーが、リンスのかわりに使われるようになりました。
ただ、そうはいってもコンディショナーはリンスと同様、髪の中にまで作用する力を持っていないので、ダメージが気になる人はトリートメントを使うことをお勧めします。
リンスとトリートメントを効果的に使うコツ リンスとトリートメントの両方に言えることは、毛穴に油分を残してはいけないということです。
シャンプーは、頭皮の油分や汚れをとるために、髪と毛穴の両方を洗うようにするものですが、同じようにして、リンスやトリートメントも、髪と毛穴の両方につけてしまったらどうなるでしょう?
毛穴からは、毎日必要なだけ油分が出ているのですが、これに加えてリンスやトリートメントの油分が付着したら、頭皮と油分のバランスは崩れてしまうのです。
リンスとトリートメントは、根元にはなるべくつけず中間~毛先を中心につけるようにしましょう。
また、リンスはトリートメントと違って、時間をおいても髪の内部まで浸透しないので、髪になじませたら、そのまま洗い流してかまいません。
それとは反対に、トリートメントは時間をおくことで、髪の内部に浸透することができます。
自宅で簡単にできる効果的なトリートメント方法 まず、お風呂に入ってシャンプーの後、トリートメント剤をなじませたら、蒸タオルで頭をくるんでから湯舟に入ります。
そうすれば、湯舟からのぼってくる蒸気で、キューティクルを開くことができるし、トリートメントを長く毛髪につけていれば、それだけ髪の内部にまで、成分を浸透させることができます。
ただ、この方法で毎回トリートメントをできる人はほとんどいないと思います。
リンスと同じ感覚でトリートメントをしてもぜんぜんいいと思います。
髪を綺麗にしたいのであればトリートメントは毎回しましょう。
要するに「継続は力なり」なのです。
難しく考えずに、自分の楽な方法で毎回して下さいね。
リンスインシャンプーでの注意
リンスインシャンプーは手軽、と言う事で使っている方もいると思いますが、よーく考えてみるとシャンプーは頭皮を洗浄するもの、リンスは毛髪を保護するもので、この2つの働きは相反するものです。
リンス成分が入ったシャンプーで頭皮を洗うって事は、頭皮にとっては余計な油分を残す可能性があるので、リンスインシャンプーを使った後は、頭皮を中心にしてよく成分を流すように心がけてください。
おまけ 「私は髪を大切にしているから、リンスとトリートメントの両方している!」という話をたまに聞きますが、
たいがいの人はその順番を間違えています。(間違えてない人、ごめんなさい)
リンスやコンディショナーは髪の表面をカバーするもの、そしてトリートメントは髪の内部に作用するものということは、みなさんすでに理解していただけたと思います。
ということは、リンスやコンディショナーの後にトリートメントをしても、すでに髪の表面はカバーされているわけですから、トリートメントの成分は浸透しづらくなってしまいますよね。
これらの使い方の順番としては、
・シャンプーで頭皮の汚れを落とし、髪の表面をきれいにする。
・トリートメントを最初に使って、毛髪内部にタンパク質成分を浸透させる。
・リンスやコンディショナーで髪の表面を保護する。
このような順番で、効果的なケアをしてくださいね。
今回はここまでです

また、次回までごきげんよう